福岡UX勉強会(仮)第一回の感想
8/17(金)に、福岡UX勉強会の第一回勉強会を開催しました。
一発目なので、何をしたらいいのか迷ってましたが、「まずはUXとは何なのだー?」ということを紐解こうと、デザインに関しての第一線でご活躍されている方のお話を聞き、そこから話を広げていこうということにしました。
福岡でUXに携わっている方のお話
今回、オファーさせて頂いた方は
・張 彦芳(ジャン エンファン)さん
・稲本 浩介さん
・Cruz Guerra Christian Francisco(クリス)さん
(登壇順)
のお三方です。
お話しされた内容を感想を交えてざっくり書いていこうと思います。
ジャンさんのお話
ジャンさんは、FutureSync Vol.2でもご登壇いただいた、ユニバーサルデザイン(UD)の分野でご活躍されている方です。福岡地下鉄七隈線や博多駅のデザインに携わられました。
ご本人曰く、UX自体については自分もこれから研究していきたい分野とのことでした。
UXはデザインを生むまでの過程を重視しているのかなと思うが、UDは機能を重視しているとおっしゃってました。
誰にでも使いやすいことを目指すことがUDであることもあって、事前リサーチやらユーザーテスト、実地調査など、完成までの過程で入念な準備やテストがあるらしいのですが、
これってUXにおいてもかなり当てはまる、というか、必要になってくるのかなと思いました。
稲本さんのお話
稲本さんは、福岡の大手企業でWebディレクションのお仕事をされている方で、IAに関する分野を研究されていることから、その視点からのUXについてお話いただきました。
その内容としては、
IAとUXはそんなに遠くなくて、UXというのはユーザーにいい気持ちになってほしい。
そして、最近UXが流行ってきている理由として、流行りというよりは、システムを扱うことが特別なことではなく、市民権を得てきたのかなという思いがあるそうです。
話の中で、すごく自分の中で目からウロコだったのは、「UXはおもてなし」ということです。
おもてなしの旅館もひとつのUXデザインで、他人に道案内するときのわかりやすさもUX。システムも「おもてなし」を考えるフェーズになってるのではないか、とおっしゃってました。確かに、UXという言葉で難しく考えてしまいがちだけど、そもそもそんなに複雑なことではないんでしょうね。
クリスさんのお話
クリスさんは、FutureSync Vol.2でもご登壇いただいた、認知科学の分野でご活躍されている方です。大学でも講師をされており、日本のアニメにも詳しい元軍人という面白い方です。
さて、クリスさんのお話ですが、ここで簡単に書くには概要を伝えるに足らなくなるほど深いというか、私には理解不足の点もあって。。。
ただ、激しく同意したことがあって、それは、UXはコンセプトであって、具体的な正しい方法は無いということ。
UXさえ勉強すれば、全てのユーザーが感動するようなプロダクトを作れるような夢みたいなことはないですね。
話は、デザインあるあるや普段の仕事の進め方などへ
お三方の話が終わったあとは、仕事を絡めた雑談のようなコーナーに。
「デザインの最適解ってあるのか?」
や
「突き詰めると結局同じプロダクトにならないか?」
といった話や、
ユーザビリティテストはやったほうがいいけども、「ユーザビリティテスト」という仰々しい名前のもとにやってもらうとユーザーに構えられちゃうので、ちょっと使ってみて感想を聞かせてください、というスタンスのほうがいいですね、って話など。
流れるように次の勉強会のテーマが決まった
また、ペルソナ法とか、ユーザー調査などの、世の中に出回っているあらゆる手法も、仕事となると試せる機会が限られるので、こういう勉強会などでやれたらいいなという話もでました。
その流れから、次回の勉強会ではその手法を試すことをしよう、ということになりました。
※とくにモデレータとしての役割を果たせなかったのに、着地点が定まったのは助かりました(^^;
次々回は、事例紹介
というわけで次々回の勉強会では、まだ、UXについて理解が足りない部分もあるので、UXの優れている事例や失敗している事例や体験を持ち寄って発表しあおう、ということになりました。
なお、「次々回」としているのは、次回は、ユーザインタフェースを研究されている浅野先生をお招きしての勉強会となります。
第一線でご活躍されている方のお話なので、とても楽しみです。
自己反省
余談ですが、こういう勉強会の主催は初めてなので、当然、司会も慣れないもんです。
そして、場の雰囲気というか会の流れというのは、司会の雰囲気次第でもあるのかなと感じました。
つまり、司会が緊張してると場も緊張の空気になってしまう。。。
次はリラックスするぞ!