A Life Less Ordinary

Webエンジニアのポエム

UX4ヶ月目雑感

UX勉強会を初めて4ヶ月。これまで学んだ事の自分なりの解釈です。


・「UX」という言葉について
UIとUX、混同されがち。でも、違うもの。
UI
ユーザーインターフェイス。利用者が扱うモノやカタチ。表面的なもの。見てくれ。視覚的。手段のデザイン。
例)人の手に馴染むような指穴のはさみ。使い心地がいいUI
UX
ユーザーエクスペリエンス。利用者が製品を扱う事で生じる経験や体験。内面的なのも。感情的。五感。目的のデザイン。
例)使い勝手のいいはさみだが、封筒の封を切るために本当にはさみがいいのか。カッターの方がいいのではないか。

UIとUXは同じレイヤーではない。


・「UX」設計について
UXはあくまで目的であるとしたら、その手段が必要。その一つにHCDがある。
従って、UX設計≠HCD。厳密にしたら、UX設計⊇HCD、なのかな。
他に手段はないんだろうか。


・HCD
人間中心設計。字の如く。内訳は、様々な手法の集合体。フレームワークと例えてもいいかもしれない。
問題の把握→要求の明確化→デザイン解の発想→評価
それぞれに様々な手法がある。
例えば、要求の明確化のためにペルソナを作る。
限りなく非現実的だが、理想としては
「○○という問題が生じていて何とかしなければならない」
→「この問題に直面している人のペルソナを作成し、何を欲しているのかを探る」
→「このペルソナにあったUIを検討する」
→「本当に効果があったのか、問題は解消したのかを検証する」
という流れか。


・発想スタートか問題スタートか
問題の把握がスタートとするならば、問題がないものに対しては当てはまらないのか。
単純に「面白そうだから」という理由で生み出したサービスはどうなのか。
いや、「面白そうだから」ももともとは何かしらの問題解決のための発想だからHCDのストリームに乗るのか。


・ペルソナは有効か
ペルソナという手法自体はだいぶ前から存在。自分としては否定的っちゃ否定的。結局は自分の主観で作りだした偶像であってその人本人ではない。
ただ、意見がわかれたときやコンセプトがぼやけたときの確認材料としてはあったほうがブレ幅が最小限に留まるのかなと。


・結局UXとは何か
「いいものを作る」というのをわかりやすく言い換えたもの?むしろわかりにくい?
いろんなシーンで便利に使える。
乗り換え接続が悪い電車に対して「UXが悪い」とか?
UXとは何ですか? ユーザー体験です。
ユーザー体験とは何ですか? サービスやモノに触れる時に感じる気持ち(?)です。
UXがいいサービスとは何ですか? ユーザーがいい気持ちになれるサービスです。


・UIを凝る、という方が幾分か楽
UIを凝るということは、あくまで手段の試行錯誤で、目的は揺るぎないことが前提。
UIを凝る時点で、UX要件はある程度クリアしているはず。