UX Fukuoka vol.10 「いつデザインは社会的責任を緩めましたか?」
UX Fukuokaもついに10回目を迎えました。
あまり実感ないですが、多くの人に支えられすぎている結果だからこそと思っています。
ありがとうございます。
10回目のテーマは、先月行われた「Future Sync vol.3」でのクリスさんのセッション
「いつデザインは社会的責任を緩めましたか?」
についてのディスカッションでした。
45分のセッションでは話しきれなかった部分を交えながら、皆で議論を行いたいというクリスさんの提案で実現。
冒頭はクリスさんのセッション再現から始まりました。
「いつデザインは社会的責任を緩めましたか?」
セッションで使ったスライドは以下に公開していただきました。
http://www.slideshare.net/WatanabeCarcass/ss-23312058
内容を知りたい方はぜひご覧ください。
Togettherによる当日のまとめ
金内さんによる当日のまとめは以下です。
http://togetter.com/li/522403
要点がよくまとめられています。
「デザイン」を体系的には勉強していない者からの視点
私の職業はプログラマーですので、デザインについてはちょっとフォトショでパーツを作れたりhtml+cssで見た目がちょっとキレイなサイトを作れるぐらいです。
その程度のスペックの視点での感想ですが、その「デザイン≒見た目キレイ」のような認識は改めたほうがいいと思いました。
これは、クリスさんも冒頭で言ってましたが、一般的に「design」というと以下のようなイメージではないでしょうか。
https://www.google.co.jp/search?q=design&hs=6Ev&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=K0_GUdXPJMP3kAW6iID4Bg&ved=0CAkQ_AUoAQ
感覚的に、美しい、とか、キレイ、とか、カッコイイ、など、「インターフェイスの問題を解決してくれる」というイメージですね。もちろんその側面もありますが、どうも、私を含め結構な数の人はそれを強く持っていると思います。
そもそも「デザインは何ですか?」というのがクリスさんの問題提起です。
そこから掘り下げ、「デザインはどんな専門ですか?」→「社会的な専門です」と主張されています。
「社会的な専門」と言われてもピンと来ないのが正直なところですが、話を聞くうちに何となくは掴めたかなと思います。
第一次世界大戦後に設立されたバウハウスという、美術と建築に関する総合的な教育を行った学校は社会的な失敗なんだそうです。
バウハウスがデザインしたものはかっこいいかもしれない、しかし、人間のことを研究しないで考えられたデザインだと。
これってどういうことかなーと考えたとき、ユーザー体験を軽視しているデザインなのかなと思いました。
例に出された二つの「やかん」(と言っていいか悩みますが)の写真ですが、左がバウハウス、右が当時ではスタンダードな製品。
長年使用されステレオタイプな右のやかんに対して、見た目のインパクトがあって思わず手に取りたくなる左のやかん。勢いで買ってしまうかもしれません。
でも、あくまで想像ですが、取手が持ちにくそうですね。どうやって持つんでしょうか。面積が大きく保管場所も取りそうです。
使う人の身になって考えてみればわかることを反映させれば、つまりは、使う人のニーズがわかっていればとてもいいデザインになったのかもしれません。
自分の意識が追いついていない
私は、「見た目がいい」を先に考える傾向がありますが、今回の勉強会も含めUXの勉強を行っていると、それじゃあ上手くいかなさそうだなという感覚に陥ります。
いいサービスや製品を作るためにはどうすればいいか。
残念ながら「こうやればいい」と自分の口で上手く説明できずにいます。
ただ、エスノグラフィやフィールドワークのワークショップを行っていただき、その切り口のヒントをずっと頂いています。
何だか、点と点が線になりそう、そんな状態です。あとちょっとでわかるような。
浅野先生もクリスさんも、アプローチは違えど目標は同じなのかなと思います。いい製品やサービスを作るという目標。
お二方の考えを自分のモノにできれば最強だなと勝手に思っております。
今回の参加者の皆様
今回は9名でした。うち新規の方は2名です。ご参加ありがとうございました!
クリスさんに興味をもたれた方
Facebookアカウントはこちらです。
https://www.facebook.com/watanabe.carcass
ぜひコンタクトしてください。
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