福岡UX勉強会(仮)vol.4 行動観察ワークショップ
11/17(土)に福岡UX勉強会(仮)の第4回勉強会を行いましたのでその報告です。
今回初めて、実践形式での勉強会です。
ユーザーのニーズを探るために有用な手法の一つである行動観察。
それをやってみようということで、北九州市立大学の文化祭を舞台に行動観察ワークショップを行いました。
今回の目標は
「楽しそうにしていない人を探し、どうすれば楽しくなるか?を探る」
というもの。
探り探りの勉強会にも関わらず、私を含め8名の方にご参加いただきました。
チームを2つに分けて、それぞれで観察を行い評価や推察を行ったあとに発表という流れで会を進めました。
いざ観察を始めてみると、かなり難しいです。
そりゃそうですよね、楽しみにして会場に赴いているわけですから。
何とか探しつつ、学園祭自体を楽しみつつ観察を行い、合計4組+αのデータを集めました。
祭りのハイライトは芸人の狩野英孝さんのステージ。
笑っていない人はおらず、客の巻き込み方もうまく、プロだな〜と思いました。
次は収集したデータの解析です。
1. ターゲットの行動に基づく事実
2. そこから推察できる背景
3. 1,2に基づくストーリー作成
4. 1,2,3を踏まえた上での、楽しくさせるためのサービス案出し
という流れで作業を進めました。
例えば、ある祖父と孫娘さんの例ですが、
1. 会話が少なかった 出店には興味を持っていなかった
2. 2人は久しぶりに会った
3. 最初は孫も喜んでいたがだんだんと不機嫌になってきた
4. ゆるキャラが出演するような、小さい子どもでも楽しめるイベント
という感じです。
これは一例で、収集したデータの分だけ解析を行いました。
ここで、とても有用だなと思った点は2つ。
アウトプットは模造紙と付箋紙で
1や2は、各メンバーが付箋紙に要点だけを書き模造紙に貼っていきました。集めた漠然としたデータが洗練されて不要な情報が削がれるので、より本質に迫れるのかなと思います。
ストーリーを膨らますことでサービスが思いつき易い
単に「何か面白い企画を出して」と言われたらなかなか思いつかないですが、こうやって背景を設定することで案外サービスは生まれ、そして、説得力もある。
以上が、実際にやってみた気づきでした。
模造紙に貼っていく様子
反省点
私個人の反省としては、3→4があまり思いつかなかったことですね。
小さい子どもが楽しめるイベントって何、となった時にとっさに出てこない。
この辺はまた、別の訓練でしょうか。あと、ストーリー生成もイマイチ膨らみが足りませんでした。
「この2人は最近結婚した」というストーリーを思いついた方がいましたが、それは出てこない、、、
妄想力、もっと必要なんでしょうか。
という感じでvol.4も無事終了しました。
参加者の皆さんには満足していただいたのでよかったです。またぜひやりたいですね。
場所を提供していただきました北九州市立大学の山崎先生、上之園さん、本当にありがとうございました。
打ち上げは韓国料理屋さん。
濃いお話ができました。
参加者によるエントリーはこちら
[イベントレポート]福岡UX勉強会(仮)Vol.4に参加しました
http://blog.cgfm.jp/mutsuki/archives/2726
福岡UX勉強会(仮)Vol.4に参加
http://www.t-masateru.com/event/entry-369.html